「きく」教育研究のオルタナティブ―ドン・アイディの現象学的アプローチ

「きく」教育研究のオルタナティブ

ドン・アイディの現象学的アプローチ

  • 神林哲平(著)/2025年12月
  • 5000円(本体)/A5判上製378頁
  • 装丁:後藤葉子

誰かの話、奏でられた音、自然のそよぎ、私を呼ぶ声――
教育をめぐる「きく」ことの本質や構造といった諸様相とその意義を、アメリカの哲学者ドン・アイディの現象学的聴覚論や、音声の経験に関する様々な教育者の思想を手がかりに、教育実践の各事例をもとに探究する。「きく」ことの教育に対する既存の文脈にとらわれない、多様なその意味の交錯を解き、教育に会する知覚や想像による学びのかけがえのなさを捉え直す。
(ISBN9784868160816)

目次|Contents

第I部 オルタナティブとしての「きく」教育研究序説
 第1章 既存のきくことの教育研究をめぐる問題
 第2章 きくことの現象学的探究モデル
 第3章 きくことの現象学の比較検討
第II部 ドン・アイディの現象学的聴覚論
 第4章 アイディの研究歴と現象学的聴覚論の位置づけ
 第5章 現象学的聴覚論の目的とアプローチ
 第6章 現象学的聴覚論の諸概念
第III部 「きく」教育理論研究のオルタナティブ
 第7章 意味生成、身体、原リズム――ジョン・デューイ
 第8章 沈黙、内的対話、創造的営み――倉澤栄吉
 第9章 原リズム、想像可変性、しみわたり――エミール・ジャック=ダルクローズ
第IV部 「きく」教育実践研究のオルタナティブ
 第10章 学級歌づくり実践の作詞過程におけるきくこと
 第11章 小さな哲学者たちと現象学するきくことの授業実践
 第12章 文学教材におけるきく意味を考える国語科授業実践
 第13章 沈黙の意味を考える授業実践
第V部 総合考察
 第14章 オルタナティブとしての「きく」教育研究の理論と実践を探究する意義

あとがき
引用文献一覧
初出一覧
人名索引
事項索引

著者|Author

神林哲平(かんばやし・てっぺい)
1979年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科教育基礎学専攻博士後期課程単位研究指導終了退学。修士(教育学)。早稲田大学系属早稲田実業学校初等部教諭を経て、現在、立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科専任講師。主な著書に『「きく」ことからの学び――友達も自分も好きになる教育をめざした20のアイディア』(文藝書房、2015年)、『音の教育がめざすものは何か――サウンド・エデュケーションの目標と評価に関する研究』(大学教育出版、2017年)がある。

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教養としての日本語教育学への招待―多文化共生社会の担い手を育てる

教養としての日本語教育学への招待

多文化共生社会の担い手を育てる

  • 志賀玲子(著)/2025年11月
  • 3500円(本体)/A5判並製208頁
  • 装丁:横須賀 拓

日本語教育は誰のためのものか?
はたして日本社会は安心して自己表現できる環境を外国人に対して提供できているだろうか。大学において「日本語教育学」を受講する学生および担当教員の意識とその変容について、質的・量的双方からアプローチ。日本語教育がもたらす知見や資質が、広く他者や異文化を受容し、多文化社会を共につくる力を育むことを明らかにする。一般教養としての「日本語教育学」の提案。
(ISBN9784868160892)

目次|Contents

はじめに

序章 なぜ「教養としての日本語教育学」なのか
1. 日本語教育は誰のために、何のためにあるのか
2. 「教養としての日本語教育学」について

第1章 本書の概要
1. 本書の対象
 1.1 「教養としての日本語教育学」授業実践について
2. 本書の構成
3. 研究方法
 3.1 PAC分析
 3.2 ライフストーリー

第2章 「多文化共生」をときほぐす
1. 「多文化共生」という言葉
 1.1 新聞で振り返る「共生」「共生社会」の出現
 1.2 「共生」という言葉の誕生背景とその言葉のもつ意味
 1.3 「共生」をめぐる論者たちの言葉
 1.4 「多文化共生」という言葉の誕生
 1.5 「多文化共生」という言葉の問題点
2. 「多文化共生」の推進力
 2.1 「多文化共生」推進における日本語教育をめぐる問題点
 2.2 目指すべき「多文化共生」の模索
 2.3 「多文化共生」に必要な力

第3章 外国人にとっての日本社会―海外ルーツ大学生の語りから
1. 海外ルーツ大学生への対応の必要性
 1.1 海外ルーツ大学生の増加状況
 1.2 教育現場に求められる多様性受容
2. 「移動する子ども」による語りの意義
3. Gさん(日本生まれ日本育ち)の語り
 3.1 Gさんの歩んできた道
 3.2 Gさんへの調査
 3.3 Gさんのライフストーリー①:記述
 3.4 Gさんのライフストーリー②:語り
 3.5 Gさんから受け取った課題
4. Yさん(日本生まれ→帰国→高校時に再来日)の語り
 4.1 Yさんの歩んできた道
 4.2 日本を生まれ故郷と考えるYさんへのPAC分析
 4.3 デンドログラムを見てのYさんの語り
 4.4 Yさんから受け取った課題
5. 「多文化共生社会」推進に向けた受け入れ側の準備と覚悟

第4章 日本語教育における「文化」の居場所―日本語教師の語りから
1. 日本語教師としての立ち位置
2. 日本語教育における「文化」の捉え方
3. 日本語教師養成関連授業を担う教師たちへのPAC分析
4. デンドログラムを見ての4名の教師たちの語り
 4.1 「自分自身の考えも変えてかなきゃいけない」Qさん
 4.2 「何か気づきが得られるようなものを提供したい」Rさん
 4.3 「考えていくこと…話し合っていくこと自体が大切」Sさん
 4.4 「ステレオタイプをもっているんじゃないか…常に自覚」Tさん
5. 「文化多様性を理解し尊重する態度」についての4名の教師たちの捉え方
 5.1 Qさんの捉え方
 5.2 Rさんの捉え方
 5.3 Sさんの捉え方
 5.4 Tさんの捉え方
 5.5 共通する捉え方
6. 「文化多様性を理解し尊重する態度」の育成方法についての糸口

第5章 日本語教師の意味世界変容
1. 広がる日本語教師のフィールド
2. ライフストーリーによる意味世界変容の描写
 2.1 Mさんへの調査
 2.2 Mさんの意味世界変容を読み解くためのアプローチ
 2.3 Mさんの語りから
3. フィールドの広がりにともなう意味世界変容

第6章 日本語母語話者の意識変容
1. 「教養としての日本語教育学」の授業実践を通して
 1.1 2020年度第2期の授業実践
 1.2 振り返りシートでの質問による調査
 1.3 コーディングによる分析
 1.4 理論記述の創出
 1.5 教養としての日本語教育学を受けることの効果の兆候
2. 日本語母語話者大学生の意識変容
 2.1 2021年度第1期の授業実践
 2.2 異文化受容に関するアンケート
 2.3 大学生に起きた変容の兆し

終章 「教養としての日本語教育学」の意義と今後の課題
1. 「教養としての日本語」の意義と提案
2. 今後の課題と展望

あとがき

初出一覧
参考文献
参考資料

著者|Author

志賀玲子(しが・れいこ)
武蔵野大学グローバル学部教授。博士(学術/一橋大学)。
専門は日本語教育学、日本語教員養成、多文化共生論。
家族の赴任に伴い海外在住、帰国後日本語教育の道へ。
都内日本語学校での勤務の傍ら大学院へ進学。
修士課程修了後、大学での日本語教育、日本語教員養成に携わる。
一橋大学、東京経済大学、明海大学を経て現職。

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見ることを学ぶ―ジル・ドゥルーズの〈紋切り型との闘い〉

見ることを学ぶ

ジル・ドゥルーズの〈紋切り型との闘い〉

  • 松枝拓生(著)/2025年3月
  • 4000円(本体)/四六判上製328頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

ありのままの世界を見るとき、自らの愚かさに向き合うことが強いられる――
紋切り型にとらわれてしまう蒙に、いかに抗うことができるのか。哲学や教育、学習、芸術などについての多岐にわたるドゥルーズの思索をひもとくことで、学習において振り返りや気づきが持つ意味を解き明かし、視点の変化による批判や語り直しの可能性を模索する。
(ISBN 9784868160441)

目次|contents

凡例・略号表
序章 ドゥルーズの「紋切り型との闘い」
第一章 紋切り型と「問題」――ドゥルーズの思想に通底する主題
第二章 学習の基本構造――『プルーストとシーニュ』のパースペクティヴ主義
第三章 カント哲学との対決とその批判的継承――発生・全体的批判・超越論的経験論
第四章 愚かさを見るという能力の誕生――『差異と反復』における学習の理論
第五章 紋切り型に抗うフランシス・ベーコンの技法
第六章 「見ることの学習」とありのままのこの世界への信――『シネマ』における学習とその倫理
終章 ドゥルーズの学習と教育の理論へ
あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者|author

松枝拓生(まつえ・たくお)
1988年生まれ。京都大学大学院教育学研究科にて博士号(教育学)を取得。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。専門分野は教育哲学。主な論文として、「ドゥルーズの思想における「愚かさ」の含意——「学習」における反省の働きに着目して」『教育哲学研究』第129号、2024年など。

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当事者性の邂逅から共生へ―多文化社会におけるノンフォーマル教育実践の展開

当事者性の邂逅から共生へ

多文化社会におけるノンフォーマル教育実践の展開

  • 後藤聡美(著)/2025年2月
  • 4500円(本体)/四六判上製314頁
  • 装丁:長田年伸

共生に求められる学びはいかにありうるか?
多文化共生を目指す社会にある当事者の定義をさまざまな状況から再考することで、偶然の出会いが生み出す学習やコミュニティのありようの展望をひらく。
(ISBN9784861109744)

目次|Contents

はじめに
第Ⅰ部 共生の創成過程において当事者性を問う意味
第1章 多文化共生をめぐる今日的課題と学習論的アプローチの必要性
第2章 当事者性をめぐる学習論とその枠組み
第3章 共生の創成過程において重視されるべき周辺的学習者
第Ⅱ部 当事者性を軸とする共生の学習プロセスの実質化に向けて
第4章 当事者性の構造的課題と当事者性概念の再構築
第5章 〈当事者性の邂逅〉という現象
第6章〈当事者性の邂逅〉を基軸とする学習論
第Ⅲ部 〈当事者性の邂逅〉を生む実践的環境
第7章 コンヴィヴィアリティと〈当事者性の邂逅〉
第8章 〈当事者性の邂逅〉を把持する観点
第9章 〈当事者性の邂逅〉仮説の援用可能性と今後の課題
おわりに
謝辞
引用・参考文献
索引

著者|Author

後藤聡美(ごとう・さとみ)
神戸大学人間発達環境学研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員RPD、神戸大学人間発達環境学研究科特命助教。神戸大学学部生の時より多文化理解・ESDに関する実践に関わり、現在は「ESDプラットフォームWILL」事務局長、「RCE兵庫-神戸」副事務局長などを務める。著書に『SDGsと社会教育・生涯学習』(分担執筆、東洋館出版社、2023年)、『現代社会教育学事典』(分担執筆、東洋館出版社、2024年)、『究める! 福祉教育・ボランティア学習の課題』(分担執筆、大学図書出版、2024年)がある。

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学校改革としてのイエナ・プラン―ペーター・ペーターゼンの自律的教育科学の構想を訪ねて

学校改革としてのイエナ・プラン

ペーター・ペーターゼンの自律的教育科学の構想を訪ねて

  • 安藤和久(著)/2025年2月
  • 6300円(本体)/A5判上製416頁
  • 装丁:矢萩多聞

学校を改革するとはいかなることか
教育共同体による創造的な実践――
1924年よりイエナ大学附属学校で開始され、「自由で一般的な民衆学校」に向けた学校改革であるイエナ・プランと、その創始者ペーターゼンによる自律的教育科学の構想に立ち戻り、その理念と展開を問う。また、ペーターゼンの教育思想、同校での教育実践や改革の過程、同時代の他校のイエナ・プランによる学校改革といった変遷を解き明かし、これからの学校改革のあり方を、教育と改革の関係、および授業指導・教育学研究・教師教育から展望する。
(ISBN9784861109720)

目次|Contents

序章 本書の目的と構成
第一節 研究の目的および対象
第二節 先行研究の検討と研究課題の設定
第一章 ペーターゼンの自律的教育科学の構想
第一節 ペーターゼンの自律的教育科学における学校改革の構想
第二節 教育学的事実研究による教育学の科学的自律と学校改革
第三節 教育学的事実研究を手がかりとした学術的な教師教育の設計
第二章 ペーターゼンによるイエナ・プランの授業指導論
第一節 授業指導論の理論的背景
第二節 授業指導論の構造と特質
第三節 イエナ大学附属学校における授業指導の実際
第三章 1924-1950年のイエナ・プランによる学校改革過程
第一節 イエナ大学附属学校での学校改革としてのイエナ・プラン
第二節 イエナ大学附属学校外でのイエナ・プランによる学校改革
第三節 イエナ大学附属学校とイエナ大学教育科学研究所の歴史的展開
第四章 イエナ・プランからの学校改革の問い直し
第一節 イエナ・プランの今日的展開――イエナ大学附属学校閉鎖後のイエナ・プランの相対化に向けて
第二節 Reformpädagogikから学校改革と教育改革を問う
第三節 エポックとしての改革教育学におけるイエナ・プランの再評価
終章 本書の成果と課題
第一節 各章で得られた知見
第二節 本書の成果
第三節 本書の展望と課題
引用参考文献
初出一覧
あとがき

著者|Author

安藤和久(あんどう・かずひさ)
1995年香川県丸亀市生まれ。博士(教育学)。広島大学大学院人間社会科学研究科特任助教。2023年3月に広島大学大学院人間社会科学研究科博士後期課程修了後、現職。主な論文に、安藤和久(2022)「ペーターゼンにおける自律的教育科学の構想――教育学的事実研究と学術的な教師教育に着目して」日本教育方法学会編『教育方法学研究』第47巻、47-58頁(日本教育方法学会研究奨励賞)、などがある。

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批判的思考と教育―還元主義学力論批判

批判的思考と教育

還元主義学力論批判

  • ジョン・E・マクペック(著)、渡部竜也(訳)/2024年12月
  • 4000円(本体)/四六判上製270頁
  • 装丁:長田年伸

批判的思考はどのように知識や経験と関係するか?
方法と内容と目的を問う――
ある主題/教科を教えることに伴う批判的思考がもたらす多様性を、その意味、論理学的・認識論的な問題、概念の定義、論証との関係、評価といった視点から解き明かす。教育の必要条件とされる批判的思考の技能や性質を検討し、学力や能力のありようを重層的に探る。カナダの教育哲学者による主著を全訳。
(ISBN 9784861109713)

目次|Contents

謝辞
第1章 批判的思考の意味
第2章 批判的思考、認識論、教育
第3章 批判的思考の概念に関する従来の見解
第4章 非形式論理学と批判的思考
第5章 エドワード・デ・ボノと思考
第6章 読解、テスト、批判的思考
第7章 基本に戻れ
訳者解説
参考文献
索引

著訳者|Author and Translator

【著者】
ジョン・E・マクペック(John E. McPeck
カナダのオンタリオ州ロンドンにあるウェスタン大学で教育哲学の教授を務める。代表作にはほかに本書の続編とも言えるTeachning Critical Thinking: Dialogue and Dialectic(Routledge, 1990)がある。

【訳者】
渡部竜也(わたなべ・たつや)
東京学芸大学教育学部准教授。主な著書に『大学の先生と学ぶ はじめての公共』(KADOKAWA、2024年)、『教室で論争問題を立憲主義的に議論しよう――ハーバード法理学アプローチ』(東信堂、2024年)、『主権者教育論――学校カリキュラム・学力・教師』(春風社、2019年)、『歴史的思考――その不自然な行為』(サム・ワインバーグ著(翻訳)、春風社、2017年)ほか多数。

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教授学への招待―教えることと学ぶことの科学的探究

教授学への招待

教えることと学ぶことの科学的探究

  • エヴァルト・テアハルト(著)松田充、宮本勇一、熊井将太(訳)/2024年12月
  • 3900円(本体)/A5判上製264頁
  • 装丁:後藤葉子

教えるとは? 学ぶとは? そして授業とは何か?
日本の教育学、カリキュラム研究、授業論に長らくインパクトを与えてきたドイツ教育学。なかでも授業における教えと学びの関係をひもとく教授学理論は、学校や授業をどのように捉え、どのような教師を育てようとしてきたのか。ドイツ教育学の大家が描く教授学のこれまでとこれからに、授業とは何か、授業には何ができるのかを学ぶ。訳者らによるドイツ教授学の解説と日本の教育方法学の展望付き
(ISBN 9784861109706)

目次|Inhaltsverzeichnis

日本語版序文
訳者序文
まえがき
第I部 教授と学習の基礎
1.導入――概要と目的
2.諸概念に関する細やかな説明
3.制度化された教授-学習の歴史について
4.教授と学習――心理学と教授学の間
5.新しい学習文化
6.良い教師=より良い授業か?――実証研究の構想と知見
7.教授と学習に対する神経科学の貢献
8.生徒集団の異質性――今求められる教師の専門性

第II部 教授学の理論とモデル
1.導入――全体像と目標
2.授業とは何か?
3.一般教授学のモデル
4.授業方法――概念、展開、研究
5.一般教授学はこれからどうなる?
6.授業理論と一般教授学――考察と分類

訳注
参考文献一覧

訳者解説
1.一般教授学のこれまでとこれからを考える――陶冶理論的教授学の遺産と現代への挑戦状(宮本勇一)
2.「学習」の解明は「良い授業」を生み出すか――教授学と心理学(あるいは神経科学、学習科学)(熊井将太)
3.「教授学」は教師にとってなぜ必要か――教師教育における教授学の役割(松田充)

謝辞
索引

著訳者|Autor und Übersetzer

【著者】
エヴァルト・テアハルト(Ewald Terhart)
ミュンスター大学名誉教授。1952年にドイツ・ボルケンに生まれる。ミュンスター大学で学んだ後、オスナブリュック大学で博士号(1978年)と教授資格(1982年)を取得。オスナブリュック大学、リューネブルク大学、ボーフム大学で教授職を務めた後、2002年にミュンスター大学の学校教育学・一般教授学の教授職に就任。2018年に同職を退職した後は、同大学名誉教授として、現在も積極的な研究活動を行っている。この間、連邦レベルや州レベルで学校教育や教員養成に関わる多くの委員や委員長を務めた。主要な著作としては、„Lehrerberuf und Lehrerbildung“(Beltz, 2000)や „Lehr-Lern-Methoden“(Juventa, 2005)、„Handbuch der Forschung zum Lehrerberuf“(Hedda Benniwitz, Martin Rothlandらとの共編著 Waxmann, 2014)などがある。

【訳者】
松田充(まつだ・みつる)
兵庫教育大学教員養成・研修高度化センター准教授。1989年生まれ。2018年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、フレンスブルク大学・客員研究員を経て、2019年に広島大学大学院人間社会科学研究科の助教を務める。2022年より兵庫教育大学教員養成・研修高度化センターに講師として着任し、2024年より現職。専門は教育方法学、ドイツ教授学、教師教育。主な著作に『批判理論による教授学の再構成――ドイツにおける授業研究の理論と実践』(広島大学出版会、2023年)、『学習集団研究の現在Vol.4 授業研究を軸とした学習集団による学校づくり』(共著、溪水社、2023年)、„Unterrichtsforschung und Unterrichtspraxis im Gespräch“(共著 Klinkhardt, 2022)などがある。

宮本勇一(みやもと・ゆういち)
岡山大学学術研究院教育学域講師。1991年生まれ。2020年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、広島大学大学院人間社会科学研究科助教を経て、2023年より現職。2024年にはドルトムント工科大学客員教員も務める。専門はカリキュラム研究、教育方法学、一般陶冶論。主な著作に『フンボルトの陶冶理論と教育改革――学問中心カリキュラムの再考』(春風社、2023年)、„Grenzen auflösen – Grenzen ziehen“(共著 Barbara Budrich, 2022)、„Unterrichtsforschung und Unterrichtspraxis im Gespräch“(共著 Klinkhardt, 2022)などがある。

熊井将太(くまい・しょうた)
安田女子大学教育学部准教授。1984年生まれ。2012年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、同年に同研究科助教に着任。2012年から2023年まで山口大学教育学部に勤めた後に、2023年より現職。専門は教育方法学、学級論、教育方法史。主な著作に『学級の教授学説史――近代における学級教授の成立と展開』(溪水社、2017年)、『「エビデンスに基づく教育」の閾を探る――教育学における規範と事実をめぐって』(共編、春風社、2019年)、『流行に踊る日本の教育』(共著、東洋館、2021年)などがある。

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師範学校と図画教育―赤津隆助を事例として

師範学校と図画教育

赤津隆助を事例として

  • 増田金吾(著)/2024年12月
  • 8000円(本体)/A5判上製474頁
  • 装丁:毛利一枝

戦前期に図画教育指導法を確立した赤津隆助の足跡をたどる
赤津が行った寄宿舎の舎監、校友会誌の編集、美術同好者のグループ指導などの行為は、直接的には教師の仕事に結びつかないように見える。しかし、赤津はこうしたことにも真剣に取り組んだ。(…)こうした行為が美術教育のみならず、教育に有益であり、特に青巒社(せいらんしゃ)を通じた活動は、広い意味での美術教育深化に重要な役割を果たしたことは確かであろう。(本文より)
(ISBN 9784861109935)

目次|Contents

まえがき
凡例
序 章 研究の課題と方法
第1章 明治時代の小学校並びに師範学校における図画教育の実態
第2章 赤津隆助の図画教育研究への接近と師範学校附属小学校における実践
第3章 赤津隆助と師範学校教育
第4章 実作者・図画教育者としての活動
第5章 赤津隆助の図画教育思想
第6章 赤津隆助の育てた美術教育者
結 章    赤津隆助の図画教育思想とその実践―結論と示唆
補 論    ICT・デジタル的視点から赤津隆助の指導法を見る
<Abstract> The Ideas and Practices of Ryusuke Akatsu in Drawing Education Teaching Methodology
初出誌一覧
参考文献 一覧
資料
あとがき
人名索引
事項索引

著者|Author

増田金吾(ますだ・きんご

1950年 群馬県生まれ
1973年 玉川大学卒業
1975年 東京学芸大学大学院修士課程修了、東京都公立中学校教諭
1977年 東京学芸大学教育学部助手・講師・助教授・教授を経て
2014年 東京学芸大学理事・副学長(2016年定年退職)
2018年 博士(教育学)
現在   東京学芸大学名誉教授

『美術教育史ノート―源流と未来―』共著(開隆堂出版、1983年)
『総合教科「芸術」の教科課程と教授法の研究』分担執筆(多賀出版、1996年)
『教科教育学シリーズ 図工・美術科教育』編著(一藝社、2015年)ほか

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誰ひとり死なせない学校づくり―若者の自傷・自殺予防のための教育的支援を考える

誰ひとり死なせない学校づくり

若者の自傷・自殺予防のための教育的支援を考える

  • 佐野和規(著)/2024年11月
  • 3900円(本体)/四六判上製308頁
  • 装丁:長田年伸

いま、現場教師にできる支援とは?
コロナ禍を経て、若者の自傷・自殺が増えつづけている。本書では、定時制高校の教員として長年さまざまな境遇の生徒とかかわってきた著者が、医師や心理士ではなく、生徒にもっとも近い学校教員の立場から、理論的かつ実践的な自傷・自殺対策を提唱する。

(ISBN 9784861109911)

目次|Contents

第Ⅰ部 アプローチ
序章 若者の自傷・自殺が増えている
第1章 生徒の自傷をどう確認するか―自傷行為に関する尺度の作成
第2章 死生観やスピリチュアリティで自傷行為を改善できるか

第Ⅱ部 分析・考察
第3章 多次元的に自傷を考える
―生物・心理・社会・スピリチュアルモデルからみた自傷行為
第4章 それなら自傷をせざるを得ない―自傷行為と居場所欠如の語りの分析
第5章 自傷者の調査への協力的姿勢とメンタルの安定について

第Ⅲ部 実践・対応
第6章 教師は自傷行為をどのようにみているか―学校現場の実情
第7章 学校における自傷行為への具体的方策
―死生観教育、集団認知行動療法、スピリチュアリティ教育の比較検討
第8章 自傷・自殺を防ぐ心の対話のあり方について

終章 誰ひとり死なせない学校づくり
補論 ―他害問題に寄せて
おわりに
引用文献
資料
索引

 

著者|Author

佐野和規(さの・かずのり

九州女子短期大学子ども健康学科 教授
博士(学校教育学)
公立高校、支援学校教員を経て、2024年度より現職
公認心理師、臨床心理士、学校心理士

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教師教育五十年―「ひよことたまご」の教育実践

教師教育五十年

「ひよことたまご」の教育実践

  • 横須賀 薫(著)/2024年9月
  • 3000円(本体)/四六判並製234頁
  • 装丁:横須賀 拓

戦後教育改革による師範学校から教員養成大学への変遷、東大闘争を経て、教職課程コアカリキュラムの策定、教職大学院の構想へと進んだ激動の半世紀。「教師の教師になる」。本書の著者は、これまで大学における教員養成と現場での現職教育とを一貫して同一課題ととらえて論じ、ときに大勢に抗いながら「教師教育」を実践しつづけてきた。昭和、平成にかけて気鋭の教育者たちと交流し、ともに未来を見据えてきた著者のまなざしに宿る「ひよことたまご」の思想とは?
(ISBN 9784861109836)

目次|Contents

序 章 教師教育の基本と実践性

Ⅰ部 宮城教育大学の教員養成改革
第一章 教員免許について
第二章 開放性と閉鎖性の二項対立
第三章 運命としての宮教大
第四章 小学校教員養成の「発見」
第五章  統合の軸としての「教授学」
第六章 「表現」の欠落を埋める
第七章 小学校課程専任教員をつくる
第八章 「教職入門」の役割と実際
第九章 教科教育学の自立と充実
第十章 教育実習と附属学校の改革
第十一章 ゼミの大切さと卒業後のケア
第十二章 「教授学」に託したもの

Ⅱ部 広い視野からの活動へ
第一章 挫折・失意から広い視野へ
第二章 教員養成部会に加わる
第三章 教員免許「国家試験制」の提唱
第四章 教員養成専門大学の必要性と可能性
第五章 私学の教員養成を経験する
第六章 「地域連携」が充実の鍵

終 章 日本の教師の資質能力は低下、不変、上昇?

初出一覧
あとがき

ラディカルな精神―跋文に代えて(三浦 衛)

著者|Author

横須賀 薫 (よこすか・かおる)

1937年大阪で生まれ、物心ついて以後、横浜で育つ。東京大学教育学部卒、同大学院博士課程単位取得退学。
1968年宮城教育大学の教育学担当講師、70年同助教授、83年同教授を経て、2000年8月、同大学学長に就任。06年7月任期満了で退職。
2007年4月から十文字学園女子大学特任教授・学事顧問、11年4月学長に就任。17年3月任期満了で退職。
主な著書に『子どもの可能性をひらくもの』(教育出版、1987年)、『授業研究用語辞典』(教育出版、1990年)、『授業の深さをつくるもの』(教育出版、1994年)、『斎藤喜博 人と仕事』(国土社、1997年)、『教員養成 これまでこれから』(ジアース教育新社、2006年)、『図説 教育の歴史』(共著)(河出書房新社、2008年)、『新版 教師養成教育の探究』(春風社、2010年)、『斎藤喜博研究の現在』(編著)(春風社、2012年)、『教育実践の昭和』(春風社、2016年)ほか。

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